ホワイト企業の特徴や見極め方を解説!【テレワーク導入企業していたらホワイト?】

  • カテゴリ: その他情報
  • 公開日: 2022/4/25
「柔軟な働き方ができる企業に就職したい!」

今の時代、こうした働き方の希望を持つ人も多いですよね。

多様な働き方が浸透した現在でも、長時間労働や頻回な休日出勤などで心が休まらない働き手がいるのも確かです。

できればそのような働き方ではなく、「テレワークができるホワイト企業」で働きたいのが本音ですよね。

しかし、テレワーク導入企業=ホワイト企業と本当に言えるのでしょうか?

ここを理解していないと、「あれ?思っていたのと違う!」という状況に頭を抱えることになりますよ!

この記事では、

・ホワイト企業の特徴や判断のポイント
・テレワーク導入企業=ホワイト企業と言えるのか


を解説していきます。

これから就職や転職を考えている人の参考になれば幸いです。

1. ホワイト企業の特徴とは


そもそもホワイト企業とは、社員が働きやすい環境の整った企業のことを指します。

2013年に流行語大賞を受賞した「ブラック企業」の対になる言葉として生まれました。

具体的にホワイト企業は以下のような特徴があります。


・福利厚生が手厚い
・休日・休暇が多く給料が高い
・研修や評価などの制度が整っている

1-1. 福利厚生が手厚い

福利厚生は企業として必ず取り入れる必要があります。

私たちの身近なところで言えば、通勤費や住宅手当などですね。

給与明細に記載のある項目なので、いつも見ている人もいるでしょう。

全部の企業が福利厚生を満足させられるわけではありませんが、福利厚生が手厚いとホワイト企業と認識されやすいです。

1-2. 休日・休暇が多く給料が高い

従業員に対する休日や給料の高さも大切な要素です。

企業の一般的な年間休日数は120日程度ですが、実際のところどうなのでしょうか?

厚生労働省の調査によると、年間休日数が120日を超えると回答した人は全体の28.9%、一番多い回答は100〜109日の32.7%でした。

多くの企業が100日を超える中、100日を切る企業があるのも事実ですね。

※厚生労働省 令和2年就労条件総合調査の概要より

また、給料のベースが高い、賞与があるかも重要視されています。

上記のことからも、「休日が多く給料も高い」といったことがホワイト企業の条件です。

1-3. 研修や評価などの制度が整っている

従業員が自ら成長できる環境を提供しているかも判断のポイントです。

特に、社内研修制度や個別の業務に対する評価制度は従業員のやりがいに繋がります。

今の時代、生きていくために働くというよりも、やりがいや仕事の中の楽しみを重視する働き方に変化してきていますよね。

こうした働き方をバックアップしてくれるのも、ホワイト企業ならではと言えるでしょう。

1-4. 最終的には自分が望む条件が整っているかどうかで判断

自分がどんなことを会社に望んでいるかは、人それぞれ異なりますよね?


・家族サービスをしたい人にとっては休日の多さを重視
・余裕のある生活がしたい人にとっては給料を重視
・働き方を意識したい人にとっては福利厚生や仕事の環境を重視



例えば、家族サービスをしたい人にとっては、「給料の高さ」が企業に求める最優先事項ではありませんよね。

この場合、「給料は高いけど、休日数はかなり少ない」といった企業では、自分の望みを叶えることができないことになります。

つまり、自分がどんなことを企業に求めるかによって、ホワイト企業かどうかの判断は変わってくるのです。

2. テレワーク導入企業=ホワイト企業なのか?


新型コロナの影響もあり、飛躍的に普及したテレワーク。

誰しも一度は柔軟な働き方に憧れを持ちますよね。

しかし、テレワークの導入している企業=ホワイト企業になるのかは疑問が残ります。

2-1. 勤務時間やテレワーク体制の実態によって異なる

柔軟な働き方ができる反面、「仕事とプライベートの切り替えがしづらい」「長時間労働になってしまう」といった従業員の声もあります。

職場以外で仕事を行うため、どうしても仕事だけに集中することはできないからです。

ついだらだらとしてしまい、仕事を先延ばしにしてしまうケースも…

こうした問題があるにもかかわらず、テレワーク時に労働時間管理を行なっていない企業も多いです。

その結果、「隠れ残業」が発生しているのも事実です。

これではテレワーク導入が失敗に終わってしまいそうですよね。

現に米国IBM社はテレワークの導入を行いましたが、仕事の質の低下によりテレワークを禁止する事態にまでなりました。

一概にテレワーク導入企業がホワイトであるとは言えない部分もあるのも確かです。

2-2. 多様な働き方に柔軟に対応できる企業であることは間違いない


テレワークの導入は、多様な働き方の促進に取り組んでいる証拠でもあります。

企業がテレワークを促進するのは、時代の流れももちろんのこと、


・求人に応募する人が増える
・コストの削減
・生産性の向上


など、企業側にとってもメリットがあるからです。

また、実際にホワイト企業認定を行う「ホワイト財団」は、就業場所にとらわれない働き方を評価のポイントとしています。

つまり、「テレワークを導入することがホワイト企業と認識されるポイント」であるとも言えますね。

テレワークの導入は多様な働き方を促進する企業と認識され、企業としての評価も得られやすくなります。

3. ホワイト企業かどうかを見極める方法とは


就職や転職の際に注意したいのは、企業に関する情報を収集しなかったあまりに「ブラック企業」に入社してしまうことです。

長時間労働やパワハラなどが日常茶飯事、「こんなはずではなかったのに…」と後悔するハメに…

そうならないためにも、企業がどんな待遇や環境なのか見極める必要があります。

3-1. 離職率を確認する

その企業の離職率に注目してみましょう。

働きがいがあって、待遇も良い会社はずっと勤めていたいものですよね。

そもそも自ら退職を申し出る人はごく少数でしょう。

また、離職率の低下は従業員の勤続年数が長くなることにも繋がります。

離職率や勤続年数の確認は、ハローワークや転職エージェントに問い合わせることで確認できる場合があります。

3-2. 求人広告の頻度を確認する

離職率の低い企業では、求人広告の掲載頻度も少なくなります。

当然、退職する人が少ないわけですから、頻回に人を雇う必要もありません。

逆に頻回に求人広告を見かける企業は離職率も多く、待遇に問題がある場合があります。

「業績が良いから」「事業を拡大したいから」といった理由で求人広告を出す企業もありますが、ほとんどは不足人員を補充するためです。

過去の求人履歴については、ネットで調べることが可能です。

気になる企業があれば検索をかけてみるのもよいでしょう。

3-3. 残業時間が少ない

長時間の残業を苦に退職を選ぶ人も少なくありません。

そうなれば企業の離職率は低下、求人広告を頻回に出すという悪循環に陥ります。

残業の少なさは働きやすさにも直結してきます。

残業が少なければ普段の生活にも余裕が生まれるため、ワークライフバランスが取りやすいです。

残業を減らす取り組みを公表する企業もあります。

そのため、企業のホームページなどので事前に情報収集を行いましょう。

3-4. 女性が活躍している

多くの女性社員が活躍しているのも特徴のひとつでしょう。

これまで女性社員は、出産や育児を理由に退職を選択するケースが一般的でした。

しかし、このまま働き続けたいと思う人も少なくありませんよね。

ホワイト企業では女性社員の育休や産休などの促進をするなど、女性にとっての働きやすい環境作りを行なっています。

4. まとめ

テレワーク導入企業はホワイト企業なのかなどについて解説しました。

今回のまとめとして…


・一般的には休日や給料の多さ、従業員が成長できる環境などによりホワイト企業と認識される
・テレワークを導入しているからといって、一概にホワイト企業とは言えない
・多様な働き方を柔軟に対応できる企業なことは違いない
・離職率や求人広告の頻度などでどんな企業なのかを見極める



テレワークはホワイト企業のひとつの要素として見られることも多いです。

しかし、実際にどんな企業なのか、入ってみなければ分からないこともあります。

まずは「企業を知ること」から始めてみましょう。

「ホワイト企業に就職したい!」という人は、この記事を参考に企業選びを行ってみてください!