今、注目のテレワーク!子供がいてもできる?自宅勤務のメリット・デメリットとは

  • カテゴリ: メリット・デメリット
  • 公開日: 2022/2/7
感染症の拡大や働き方改革で注目を浴びているテレワーク。

中小企業の間でも柔軟な働き方として広がりつつあります。

また、「育児」と「仕事」を両立できるようになるため、女性の働きやすさの改善にもつながります。

この記事では、テレワークを導入するメリットとデメリットを社員側と企業側の視点で解説します。

1. 子育て中の社員が感じる在宅勤務のメリット




テレワークを導入することで得られる一番のメリットは、時間に余裕ができることです。

朝早くから夜遅くまで、会社に縛られていた時間がテレワークになれば比較的自由になるでしょう。


・通勤時間を家事や育児に充てられる
・通勤のストレスから解放される
・子育て終了時にオフィス勤務に復帰しやすい



在宅勤務のメリットについて解説します。

1-1. 通勤時間を家事や育児に充てられる

自宅勤務になることで通勤時間を家事や育児に充てることできるようになります。

通勤に充てていた時間を家族と過ごすことで、安心して子供を育てる環境を得ることができるでしょう。

家族でゆっくり食事ができれば話をする時間も増えコミュニケーションが活発になります。

参観日や幼稚園・学校の行事も参加しやすくなり、子供との触れ合いの時間を持つことで家族の絆も深まります。

また、子供の急な病気にもすぐに対応できるのもメリットです。

1-2. 通勤のストレスから解放される

満員電車などでの通勤に係るストレスを感じない人はいないでしょう。

テレワークをすることで、会社に出社する必要がなくなり、満員電車のストレスから開放されます。

交通渋滞に巻きこまれることもなく、通勤による精神的、肉体的疲労が軽減されるでしょう。

1-3. 子育て終了時にオフィス勤務に復帰しやすい

妊娠・出産を機に仕事を辞める女性は現在でも半数以上います。

企業にとって女性が子育てをしながら働ける環境を作ることはとても大切なことです。

子育てをしながら働けるテレワーク導入は企業にとって必須と言えるでしょう。

長い時間仕事を休んだ後で復職するのは大変です。

社内のシステムが変わって新しく学び治すことになるかもしれません。

もし、テレワークで出産後も自宅で仕事ができれば、社内の変化や新しい知識のインプットなども自然にできますし、オフィスに復帰してもスムーズに業務をこなすことができるでしょう。

2. メリットだけではない!在宅勤務にはこんなデメリットも




テレワークになり仕事がやりやすくなった半面、一人で働くことで生じるデメリットもあります。


・時間の確保が難しい
・上司や同僚とのコミュニケーションが不足しやすい


1つずつ詳しく解説します。

2-1. 時間の確保が難しい

時間の確保が難しいテレワークでは、オフィス業務と違い自律的な働き方が求められます。

自分のペースでやれる反面、だらだらしていても誰も注意してくれません。

テレワークでは生活と仕事が同じ環境で進行するので、意識の切り替えが大事になってきます。

日々の課題を決めて就業時間だけでなく、休憩時間も自分で管理する能力が必要です。

オフィスで働いているようなタイムスケジュールで気持ちにメリハリを付けましょう。

テレビや携帯電話などは集中力が途切れないように見えない場所においておくといいでしょう。

小さいお子さんがいるとペースを乱されがちです。

大事な会議中にお子さんが話しかけてくることもあるでしょう。

会議を邪魔されないためには、ベビーシッターを確保する、お友達や親せき、両親などの助けを借りるなど何らかの対策が必要です。

2-2. 上司や同僚とのコミュニケーションが不足しやすい

テレワークでは社員同士の作業場所が離れているために、会話をする機会が極端に減ってしまいます。

コミュニケーションが業務に関する報告だけになりやすく、相手を気遣うとか、ほめる、雑談をするなどの余裕がなくなってしまい味気ないものになりがちです。

また、すぐに確認したいことやほしい情報が手に入りづらい状況が生じやすくなります。

3. 在宅勤務による企業側のメリット・デメリット




テレワークを導入することにより企業側にはどんなメリット・デメリットがあるでしょうか。


・優秀な人材を確保できる
・企業のイメージアップにつながる
・離職率が下がるため採用の手間が省ける
・セキュリティ対策を万全に整える必要がある
・従業員の評価が難しい


詳しく解説していきましょう。

3-1. 優秀な人材を確保できる

テレワークにより多くの人が働きやすくなり、企業にとっても採用力アップになります。

全国の優秀な人材を採用できます。

距離の問題で選択肢に入らなかった人、障害などで通勤が困難な人などの中には高いスキルや能力を持った人が多くいます。

この人たちを即戦力として働いてもらうことができます。

企業にとっては大きなメリットです。

3-2. 企業のイメージアップにつながる

テレワークを導入することで、働きやすい環境づくりをめざしているという姿勢をアピールすることができます。

国の「働き方改革」にもリンクし、環境が整った魅力的な企業として、テレワークの導入に成功している実績は好感度を上げるでしょう。

3-3. 離職率が下がるため採用の手間が省ける

テレワークを導入にすると働きやすくなるため離職率が下がる傾向にあります。

出産や育児、介護や配偶者の転勤などで退職せざる負えない社員にとって、テレワーク制度は利用価値の高いものになります。

通勤せず、働く場所にも縛られないテレワークは人材の流出を防ぐことにつながり、採用の手間も省けます。

3-4. セキュリティ対策を万全に整える必要がある

インターネットを多用するため、セキュリティの問題は避けて通れません。

使用するパソコンのウイルス対策、誤作動によるリスクや、多くのテレワーカーが使用するスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末のセキュリティ管理も不可欠です。

3-5. 従業員の評価が難しい

テレワークでは上司が労働状況や勤務態度を見ることはできません。

上司に勤務態度を管理されない気楽さもある反面、仕事に対する正当な評価を受けられない可能性もあります。

直接指導する機会が減少し、十分なフォローができないため社員のモチベーションが下がる可能性もあります。

4. 在宅勤務の導入を成功させるために必要なことは




テレワーク導入は企業のイメージアップにつながり「働き方改革」においても検討すべき価値がありますが、導入を成功させるためにはなにが必要でしょうか。


・勤務管理システムやチャットツールを導入する
・定期的に制度や仕組みを見直す
・在宅でも作業しやすい様に業務フローを整備する


それぞれ詳しく説明します。

4-1. 勤務管理システムやチャットツールを導入する

テレワーク社員の出勤・退勤・在席・離席を把握するためには勤怠管理システムの導入が不可欠です。

社員の労働時間の管理から働きすぎによる残業時間の設定、有給休暇の管理まで勤怠管理システムでは自動で行えます。

なお、パソコンス・マートフォン、チャットツールなどで出勤時間を正確に把握できるものもあります。

4-2. 定期的に制度や仕組みを見直す

テレワーク導入後も状況の変化によって新たな課題が発生する可能性があります。

システムの不具合だけではなく、就業制度や評価制度への不満、コミュニケーション不足によるモチベーションの低下など多くの課題が発生するでしょう。

労働実態が見えにくいだけに細やかな指導や十分なフォローと共に、制度や仕組みを定期的に見直すことが大切です。

4-3. 在宅でも作業しやすい様に業務フローを整備する

テレワークではオフィス勤務と違う管理能力が求められます。

社員の働きぶりが見えないため、上司は部下をどの程度信用して仕事を任せるか、部下との信頼関係が問われます。

部下との信頼関係をそこなわないためには「目標の明確化」「業務の見える化」「状況の共有」が重要です。

そのためには、定期的に面談をしたり、アンケートを活用し問題を早めに発見し把握することで、在宅での業務がスムーズに進むよう工夫する必要があります。

5. まとめ

この記事では、テレワークについてのメリット・デメリットについて紹介しました。

テレワークの導入にはメリットも多くありますが、運営上のデメリットもあります。

テレワークを継続的に運用するには、企業側の取り組み方や社員一人一人の心掛けが大切です。

しっかり準備をしてテレワークがスムーズに定着するように、企業だけでなく社員も努力する必要がありそうです。